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なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持した?「イスラム教徒のNY市長」誕生の意味とは
選挙期間中のマムダニ夫妻(11月4日) Neil Constantine via Reuters
<初の非白人・イスラム教徒のロンドン市長であるカーン市長は、マムダニ氏の市長選勝利について「ニューヨークでも希望が勝利した」と祝福した>
[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領と「犬猿の仲」のロンドンのサディク・カーン市長がニューヨーク市長選で当選したゾーラン・マムダニ氏を「ロンドンと同じように希望が勝利した」と絶賛した。ロンドンに続いてニューヨークにも初のイスラム教徒市長が誕生した。
マムダニ氏は1991年、ウガンダ・カンパラでインド系イスラム教徒のポスト植民地主義研究者の父とヒンズー教徒の映画監督の母の間に1人息子として生まれた。父の仕事で7歳の時、ニューヨークに定住。大学時代はパレスチナ人を支える学生団体の大学支部を共同設立した。
米民主社会主義者(DSA)のメンバーで、市長選では家賃凍結、バス・保育の無料化、生活必需品・生鮮食品の価格抑制、最低賃金を2030年までに時給30ドルに引き上げることを公約に掲げ、生活に困窮する若者の共感を呼んだ。財源の一部は富裕層課税で賄うと宣言した。
ロンドン市長の父親はパキスタン系移民の元バス運転手
一方、英労働党政権で運輸担当閣外相、下野してから影の司法相を務めたカーン氏は16年ロンドン市長選で初当選し現在3期目。カーン氏の両親はパキスタン系移民で、非白人・イスラム教徒のロンドン市長は初めてだった。






