コラム

川名麻耶、野村絢という存在が示す「日本経済の大きな変化」...「2世資本家」台頭の意味

2026年02月06日(金)11時55分

村上世彰氏の長女は「フジテレビ問題」で注目を集める

著名な資産家の子女という点では、昨年、フジ・メディア・ホールディングスのガバナンス問題で、再び世間に名前が知られることになった旧村上ファンドについても同じことが言える。同ファンドは元通産官僚だった村上世彰氏が立ち上げたファンドで、企業の経営に積極的に関与する、いわゆる「物言う株主」として知られる。

現在も続くフジとの攻防の中で、たびたび名前が取り沙汰されたのが、村上氏の長女である野村絢(あや)氏だった。

野村氏は旧村上ファンドと一体となって投資活動を行っており、投資家としての父親の仕事を実質的に引き継いでいる。野村氏も慶應義塾大学を卒業後、モルガンスタンレーMUFG証券に入社、その後、投資の仕事に就いた。


2人に共通しているのは、父親が巨額の資産を持つ資産家であり、本人は父親の資金を背景に活動を行っているという点にある。

孫氏が創業したソフトバンク(旧社名)はソフトウエアの流通やパソコン雑誌の出版を本業としていたので、孫氏も当初は純然たる実業家だったが、その後、同社は高い時価総額を背景に世界各国に投資やM&A(合併・買収)を仕掛ける投資会社に変貌した。

プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネスなどの分野で執筆活動を行うほか、テレビやラジオで解説者やコメンテーターを務める。『お金持ちの教科書』(CCCメディアハウス)、『スタグフレーション』(祥伝社新書)、『本気で考えよう! 自分、家族、そして日本の将来』 (幻冬舎新書)など著書多数。

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