コラム

「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない、コメ不足の本当の原因とは?

2025年03月05日(水)18時31分

税金を投じることに反対していた過去

戦後の日本は政府がコメを買い取ることで価格と生産量を管理する食糧管理制度(食管制度)を続けてきたが、「自民党の利権になっている」「農家への利益供与」「税金の無駄遣いだ」など批判が殺到。同制度は1995年に廃止された。コメの生産や価格を市場に委ねた以上、需要の変動が生じればこのような問題はどうしても発生してしまう。

近年はインフレであらゆるコストが上昇しており、従来の価格では農家は生産を維持できない。かつてのように税金を投じて価格を安定させるのか、ある程度の価格高騰は受け入れるのか国民は判断する必要があるだろう。


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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネス、ITなどの分野で執筆活動を行う。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。
『お金持ちの教科書』 『大金持ちの教科書』(いずれもCCCメディアハウス)、『感じる経済学』(SBクリエイティブ)など著書多数。

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