コラム

「国産旅客機に再挑戦」も、このままでは今回も「失敗」が目に見えている理由...問題は技術ではない

2024年04月11日(木)11時40分

貴重な予算をどこに振り向けるべきか

日本がIT後進国となっていることは多くの国民が知るところとなったが、日本におけるITインフラのほとんどが外国製であることから、毎年5兆円を超える富が貿易赤字として海外に流出している。

それだけでなく、国内企業の技術力不足から政府が運用するクラウドを国内事業者に全面発注することができず、外国企業に重要情報を預けざるを得ないという事態が発生しており、状況は危機的だ。

国産旅客機の開発については安全保障上の重要性を指摘する声もあるが、日本は軍用機については独自開発ができているので、民間旅客機を製造できないことが致命的な事態をもたらしているわけではない。一連のプロジェクトは業界支援という側面が強く、本当に国益を追求したものなのかについては見解が分かれる。

貴重な予算をどこに振り向けるべきなのか議論が必要だろう。

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プロフィール

加谷珪一

経済評論家。東北大学工学部卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当する。独立後は、中央省庁や政府系金融機関などに対するコンサルティング業務に従事。現在は金融、経済、ビジネス、ITなどの分野で執筆活動を行う。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。
『お金持ちの教科書』 『大金持ちの教科書』(いずれもCCCメディアハウス)、『感じる経済学』(SBクリエイティブ)など著書多数。

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