【銘柄】「古河機械金属」の株価が上昇中...中国のレアアース規制で資金が流れ込む3社とは?
レアアースをめぐる日中の動きで関連株の物色が広がる Adobe Stock
<中国の輸出規制をめぐり、株式市場では国産レアアース関連株への物色が広がっている。脱・中国に向けた取り組みと、海洋採掘に強みを持つ古河機械金属が投資家の関心を集める理由とは>
中国による日本向けレアアース輸出の規制や管理強化を受け、産業界が色めき立っています。ハイテク産業の「ビタミン」とも称されるレアアースは、次世代産業の競争力を左右する戦略物資であり、資源の安定確保は喫緊の課題です。
株式市場でも、供給網(サプライチェーン)の再構築を巡る思惑から、関連銘柄への活発な資金流入が見られます。
レアアースはなぜ中国のシェアが高いのか?
レアアース(希土類)は17種類の元素の総称で、レアメタルの一種です。特に強力な永久磁石に不可欠な元素を含み、EV(電気自動車)の駆動モーターや風力発電機、さらには防衛装備品にも多用されます。経済安全保障の観点から、その安定供給は最優先課題の一つとされています。
現在、世界のレアアース生産量の約7割を中国が占めています。その最大の要因は「環境コスト」にあります。
レアアースの精製過程では、副産物として放射性元素が発生するほか、強酸・強アルカリの有害な廃液・排ガスが生じます。先進国では厳格な環境規制により処理コストが膨大になりますが、中国は相対的に緩い規制を背景に、安価な精製工程を請け負うことで圧倒的なシェアを築いてきました。
脱・中国への国際連携と日本の取り組み
中国依存からの脱却は、日本のみならず西側諸国共通の課題です。主要7カ国(G7)は、有志国間で連携してサプライチェーンを整備し、特定国への依存度を引き下げることで合意しています。
日本は2010年の尖閣諸島沖での衝突事故後、中国による対日輸出制限で産業界が大きな打撃を受けた教訓から、調達先の多様化、リサイクル技術の確立、代替素材の開発を加速させてきました。
2025年には、フランスの重レアアース精製プロジェクトに対し、日仏両政府の支援のもと、岩谷産業<8088>や独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)が連携。長期供給契約を締結するなど、海外での権益確保が具体化しています。
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