メキシコ麻薬カルテル、偽情報拡散で恐怖あおる 指導者殺害受け
メキシコの麻薬密売組織「ハリスコ新世代カルテル」の指導者で、指名手配中だったネメシオ・オセゲラ容疑者(通称「エルメンチョ」)が22日に軍の作戦で殺害されたことを受けて、ソーシャルメディア上では激しい暴力行為に関する偽情報が広がっている。イスタパのプエルト・バヤルタ郊外で24日撮影(2026年 ロイター/Daniel Becerril)
Laura Gottesdiener Stefanie Eschenbacher
[モンテレイ(メキシコ) 24日 ロイター] - メキシコの麻薬密売組織「ハリスコ新世代カルテル」の指導者で、指名手配中だったネメシオ・オセゲラ容疑者(通称「エルメンチョ」)が22日に軍の作戦で殺害されたことを受けて、ソーシャルメディア上では激しい暴力行為に関する偽情報が広がっている。これらの偽情報拡散は犯罪組織によるプロパガンダ(宣伝活動)によって助長されていると専門家は指摘する。
実際、メキシコ各地ではオセゲラ容疑者殺害への報復として忠実な支持者らが道路を封鎖し、車を燃やすなどし、治安が悪化している。
しかしインターネット上では事態はさらに深刻に見えた。偽情報の中には「グアダラハラ空港が暗殺者に占拠された」「滑走路上の飛行機が炎上」「観光客に人気のプエルト・バジャルタ市内の教会や複数の建物から煙が立ち上っている」などといったものが含まれた。
ロイターが検証したこれらの画像は虚偽だったが、数万回もシェアされた。
専門家は今回の場合、偽情報は何も知らない一般ユーザーだけでなく、報復攻撃を実際以上に大きく恐ろしいものに見せかける目的でカルテルが関与したケースもあり、予想外の速さで拡散されていると指摘する。
メキシコの犯罪組織によるソーシャルメディアの利用について研究しているペンシルベニア大学のジェーン・エスバーグ助教授は「彼らはメキシコ政府が国を統制できていないことを示そうとしている」と語った。
同氏はまた、この戦略はカルテルが全国に存在するというイメージを醸成するのに役立ったが、暴力の規模や治安部隊が直面している状況を把握することを困難にしていると指摘した。





