韓国の出生率、再び上昇 人口危機緩和の兆し
韓国統計庁が25日発表した暫定データによると、2025年の韓国の出生率は2年連続で上昇した。資料写真、2018年10月(2026年 ロイター/Kim Hong-Ji)
Jihoon Lee
[ソウル 25日 ロイター] - 韓国統計庁が25日発表した暫定データによると、2025年の韓国の出生率は2年連続で上昇した。約10年にわたり人口危機に直面してきた同国が、転換点を迎えつつある兆しがさらに強まった。
1人の女性が生涯に産む子供の推定人数を示す合計特殊出生率は、25年に0.80となり、24年の0.75から上昇した。
韓国の出生率は、世界最低の0.72を記録した23年まで8年連続で低下していた。ただ、パンデミック後の反動や政府の政策支援を背景に、24年から回復に転じている。
人口1000人当たりの出生数は、24年の4.7から25年は5.0に上昇した。25年の実績で中国は5.6、台湾は4.6。日本の24年の実績は5.7だった。
統計庁の幹部は、回復のペースが政府の楽観的なシナリオ(25年に0.75、26年に0.80)を上回る速さで推移しており、31年には出生率が1.0の大台を回復する見通しだと述べた。
出生数の先行指標となる婚姻数は、過去最大の14.8%増を記録した24年に続き、25年も8.1%増加した。
同幹部は会見で「婚姻数が累積的に大きく増加していることが最大の要因だ」と指摘。結婚・出産期にあたる30代人口の増加や、社会的な意識の変化も寄与していると言及した。
24年の政府調査では、結婚に対して肯定的な回答をした韓国人は52.5%と、22年の50.1%から上昇。理想的な子供の数は平均1.89人だった。
25年の出生数は前年比6.8%増の25万4457人と、07年以来最大の伸び率を記録。一方で死亡数は1.3%増の36万3389人で、6年連続の自然減となった。
韓国銀行(中央銀行)によると、現在年率2%程度と推定される潜在成長率は過去30年間で6ポイント低下しており、主要国の中でも低下幅が大きい。45─49年には0.6%まで落ち込むと予測されている。
22年の政府推計によると、韓国の人口(5180万人)は72年までに3620万人に縮小すると予測されている。





