ニュース速報
ワールド

ベネズエラ産原油、米管理下で30%値上がり=エネルギー長官

2026年01月16日(金)08時42分

米エネルギー省のライト長官。2025年9月、ニューヨークで撮影。REUTERS/Carlos Barria

[ワシ‍ントン 15日 ロイター] - 米エネルギー省の‌ライト長官は15日、米国はベネズエラ産原油で、今月のマドゥロ大統領拘束前にベネズエラが得ていた価格よ‌りも30%高い価格を得ている​と明らかにした。

ライト氏は米エネルギー協会のイベントで、「同じ量の原油を売った場合、3週間前と比べて実現価格が30%ほど高くなっている」と述べた。マドゥロ氏拘束前後の販売価格の‌詳細は明らかにしなかった。

米政府当局者は14日、ロイターに対し、ベネズエラ産原油の初回売却を実施したと明らかにした。売却は今月初めにベネズエラと合意した20億ドル規模の枠組みの一環で、売却益は約5億ドル。向こう数日から数週間のうちに追加の売却が行われるという。

トランプ政権は、ベネズエラで滞留している原油を最大5000万バレル売却し、生産されるベネズエ​ラ産原油を無期限で売却するとしている。

市⁠場筋によると、アジアの原油買い手は昨年12月、ロシアとイラン‍から制裁対象の原油が大量に市場に出回っていたことに加え、ベネズエラで積み込みを行うリスクが高まったことを理由に、ベネズエラ産原油に大幅な値引きを求めた。ベネズエラ国営石油会社PDVSAは原‍油の品質問題と米国の制裁により、価格の大幅な‍引き‌下げを余儀なくされ、指標となるブレン‍ト原油に対するディスカウント幅は前年同時期のおよそ2倍に拡大した。

ロシアやイランの供給も大幅なディスカウントで販売されているため、中国の買い手は、ベネズエラの主力原油であるメレイ重質油をブレントよ⁠り1バレル当たり14ドル安い価格で提供されても、ほとんど応じなかった、と中国の独立系製油所への販売に⁠携わるトレーダーは12月に述べて‍いる。

あるトレーダーが14日に語ったところによると、ベネズエラの重質原油「メレイ16」は今週、米メキシコ湾岸向けに、ブレ​ント原油先物に対して約6ドルのディスカウントで提供された。一方、ヒューストンのウェスタン・カナディアン・セレクトは13日、ブレントに対して約12.50ドルのディスカウントで取引を終えた。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

今年の米社債発行、AIハイパースケーラーけん引し大

ビジネス

日経平均は小幅続落で寄り付く、過熱感を意識

ワールド

ウクライナ、ロ攻撃でエネルギー問題深刻化 NATO

ビジネス

ECBは当面金利据え置き、FRB巡る問題がリスク=
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 8
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 9
    母親「やり直しが必要かも」...「予想外の姿」で生ま…
  • 10
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 9
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中