元米海軍大佐の上院議員、行政処分を不服として国防長官提訴
マーク・ケリー米上院議員(民主党、アリゾナ州選出)は12日、トランプ政権(共和党)のピート・ヘグセス国防長官がケリー氏に下した行政処分を不服として首都ワシントンの連邦地方裁判所に提訴した。写真は同日、記者団と話す同議員(2026年 ロイター/Jonathan Ernst)
Mike Scarcella
[ワシントン 12日 ロイター] - マーク・ケリー米上院議員(民主党、アリゾナ州選出)は12日、トランプ政権(共和党)のピート・ヘグセス国防長官がケリー氏に下した行政処分を不服として首都ワシントンの連邦地方裁判所に提訴した。ケリー氏が軍人に対して違法な命令を拒否するように呼びかける動画に出演したことに対し、ヘグセス氏がケリー氏の退役軍人としての階級を降格させる行政処分を決めたことは、言論の自由を定めた憲法修正第1条に違反しているとした。
元海軍大佐で、宇宙飛行士としても活躍したケリー氏はヘグセス氏による行政処分の仮差し止めを申請するとともに、違法を認定するように求めた。リチャード・レオン裁判官は15日に公聴会を開くことを決定した。
ケリー氏は出演した動画で「私たちの法律は明確だ。違法な命令は拒否することができる」と明言。ヘグセス氏は今月5日、軍の指導部を公に批判したなどとしてケリー氏に対してけん責状を出した。
ケリー氏は12日、ヘグセス氏について「私に対する違憲の弾圧は、退役軍人全員に恐ろしいメッセージを送った。つまり大統領や国防長官が気に入らない発言をすれば非難され、降格すると脅され、さらには起訴されるということだ」と批判した。
国防総省は、ケリー氏による提訴を確認しているものの、係争中の訴訟についてはコメントしないとの声明を出した。
ヘグセス氏は昨年1月の国防長官就任後、統合参謀本部議長と海軍作戦部長、国家安全保障局(NSA)長官を含めた数々の軍高官を相次いで解任した。
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