ロ、大統領公邸「攻撃」の映像公開 ウクライナのねつ造主張に反論
ロシア国防省は31日、ロシア大統領公邸への「攻撃」を巡り、ロシアが撃墜したとするドローン(無人機)の映像を公開した。ウクライナのドローンだと主張しており、公邸への攻撃を否定するウクライナに反論した。写真はロシア国防相が公開したビデオの静止画。(2025年 ロイター/Handout via REUTERS)
Timothy Heritage
[モスクワ 31日 ロイター] - ロシア国防省は31日、ロシア大統領公邸への「攻撃」を巡り、ロシアが撃墜したとするドローン(無人機)の映像を公開した。ウクライナのドローンだと主張しており、公邸への攻撃を否定するウクライナに反論した。
ウクライナ側は、ロシアは証拠を示しておらず、戦闘終結を巡る協議の進展を妨げるためにねつ造したものだとしている。西側諸国の当局者らの中にも、ロシアが主張する内容に懐疑的で、攻撃を疑問視する声が出ている。
ロシア国防省が公開したビデオ映像では、ロシア軍高官が、ロシア北西部ノヴゴロド州にある大統領公邸をウクライナが攻撃したと考える理由について詳細を説明している。ウクライナによる「綿密に計画された」攻撃で二つの州から91機のドローンが発射されたが、ロシアの防空システムが阻止し、被害も負傷者も出なかったと主張した。
映像内のロシア軍兵士は、残骸はウクライナの爆破装置を搭載したドローンだとの見解を示した。爆発はしていないという。これとは別の映像では、ノヴゴロド州の男性住民が防空ロケット弾の発射音を聞いたと語っている。
国防省は標的が分かった理由は説明せず、ロイターは残骸を示す映像の撮影場所や日時、破壊された装置の型式を確認できなかった。
ウクライナ外務省報道官はロイターに対し、ロシアが公開した映像は「笑止千万」とし、ウクライナは「このような攻撃はなかったと確信している」と語った。





