米新規失業保険申請件数、1.6万件減の19.9万件 1カ月ぶり低水準
米労働省が31日発表した12月27日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は19万9000件と、前週から1万6000件減少した。ロイターがまとめたエコノミスト予想(22万件)を下回り、1カ月ぶりの低水準となった。ただ、雇用の伸びが鈍い状態が続いているため、12月の失業率は高止まりした可能性がある。(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
Dan Burns
[31日 ロイター] - 米労働省が31日発表した12月27日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万6000件減の19万9000件となった。エコノミスト予想(22万件)に反し減少し、1カ月ぶりの低水準となった。ただ、雇用の伸びが鈍い状態が続いているため、12月の失業率は高止まりした可能性がある。
ブリーン・キャピタルのチーフエコノミックアドバイザー、ジョン・ライディング氏は「クリスマスの週の新規失業保険申請件数の減少は、季節調整によるゆがみの可能性が高い」と指摘。「2025年の平均は22万6100件で、24年の22万3000件と比較すると、レイオフの顕著な増加は確認されていない」と述べた。
20日までの1週間の継続受給件数(季節調整済み)は186万6000件と、前週から4万7000件減少した。継続受給件数は直近のピークからは減少しているものの、前年の同時期を上回る水準で推移している。
継続受給件数は10月下旬に200万件の大台に迫ったものの、連邦政府機関の一部閉鎖が11月中旬に終了し、年末に近づくにつれて減少に転じ、直近のピークを下回る。しかし、前年同時期の水準を幾分上回っている。





