中国、カンボジアとタイへの武器輸出は紛争に無関係と主張
[北京 18日 ロイター] - タイとカンボジアの国境紛争に関して中国国防省は18日、中国による両国への武器輸出は紛争とは無関係だとし、「関係各国が主観的な憶測や悪意のある誇張を控えることを望む」と表明した。両国はいったん停戦に合意したものの、今月、衝突が再燃。タイ軍がカンボジア陣地から中国製武器を押収したと報道された。
中国国防省は両国が1日も早く停戦合意に達することを望んでおり、中国は引き続き平和と対話を推進するとした。
中国の王毅外相は18日、タイとカンボジアの外相とそれぞれ電話会談し、即時停戦を呼びかけるとともに、両国との関係をおとしめるような「虚偽情報」を批判すると訴えた。中国外務省によると、王氏が「カンボジアとタイの双方の友人かつ近接する隣国として、中国は何よりも両国間の武力衝突を望まず、衝突による民間人の犠牲に深く悲しんでいる」と伝え、中国は今後も平和促進に向けて建設的な役割を果たすと話した。
中国政府は先週、負傷者が出たとの報道を受けて国境地域にいる国民に退去するよう警告している。
中国外務省は17日、アジア問題担当の特使をカンボジアとタイに18日派遣して調停を手がけると発表した。





