米主要産油3州、第4四半期の石油・ガス生産量は横ばい
米ダラス地区連銀が17日に発表した調査によると、テキサス、ルイジアナ、ニューメキシコの主要産油3州における石油・ガス関連活動は第4・四半期にわずかに減少した。写真は2023年3月、テキサス州イェーツ油田で撮影(2025年 ロイター/Bing Guan)
Nathan Crooks
[ヒューストン 17日 ロイター] - 米ダラス地区連銀が17日に発表した調査によると、テキサス、ルイジアナ、ニューメキシコの主要産油3州における石油・ガス関連活動は第4・四半期にわずかに減少した。原油価格の低迷により一部油井の採算性が悪化していることや、地政学的な不確実性が続くことへの懸念が背景にある。
第4・四半期の石油・ガス生産量は前四半期からほぼ横ばいで、コスト増加のペースは鈍化した。油田サービス企業は、設備稼働率や営業利益率など、ほぼすべての指標で緩やかな悪化を報告した。
来年の設備投資計画については、大手探鉱・開発企業では2025年と同水準との回答が最も多く、中小企業では小幅な拡大を見込むとの回答が目立った。
調査は探査・生産企業90社と油田サービス企業41社から12月3─11日に回答を得た。
26年の米WTI先物価格の予想は1バレル=62ドル、ヘンリーハブ天然ガス価格は100万BTU(英国熱量単位)当たり4.19ドルとなっている。
ある油田業界の幹部は調査に対し「ウクライナ紛争が終結してロシアへの制裁が解除されれば、26年に原油市場は供給過剰になる可能性が高い。しかしロシアへの制裁が継続し、イランとベネズエラからの原油供給が減少すれば、市場は均衡に近づく可能性がある」との見方を示した。





