ウォン安でインフレ上振れ、韓国中銀が指摘
[ソウル 17日 ロイター] - 韓国銀行(中央銀行)は17日、ウォンが対ドルで現在の水準を維持した場合、来年のインフレ率は予測を上回る可能性があると述べた。
インフレに関する報告書で「ウォンの対ドル相場が来年を通して現在の1470ウォン前後で推移すれば、消費者物価上昇率は2%台前半─半ばのレンジに上昇し、現在の予測をわずかに上回る可能性がある」と述べた。
17日のウォンは0.5%安の1ドル=1480.4ウォンで16年ぶり安値に接近している。
韓国の11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.4%上昇。中銀が目標とする2%を3カ月連続で上回った。
中銀の李昌ヨン総裁は、対米通商合意に盛り込まれた3500億ドルの対米投資で予想されるドルの流出について、為替の安定を損なわないよう配慮すると表明。
「(国民年金公団は)10年前とは異なり、現在は市場の主要なプレーヤーであり、マクロ経済にさらに注意を払う」べきだとし、海外資産に投資する際に為替ヘッジを利用するよう改めて求めた。
国民年金公団は近年、国内為替市場でドルを調達して海外株式への投資を増やしており、ウォン安の一因となっている。





