ロシア財政赤字、2042年まで続く見通し=長期予測
2024年12月13日、ロシアのシベリア都市オムスクの食料品店で買い物をする客。REUTERS/Alexey Malgavko
[モスクワ 16日 ロイター] - ロシアが16日に公表した長期的な財政見通しによると、2042年まで毎年赤字が続き、債務は6倍に増加して政府が安全と見なす水準を上回ると予測されている。
この予測は、毎年の予算策定過程における大まかな指針として機能し、6年ごとに見直される。ロシアは今年の財政赤字見通しを2度引き上げ、対国内総生産(GDP)比2.6%とした。
しかし、新たな予測は、巨額の軍事費、西側諸国の制裁、商品輸出市場縮小の影響に対処している政府が、長年にわたる予算不足に備えていることを示している。
債務は現在の38兆5000億ルーブル(対GDP比17.7%)から、42年には238兆5000億ルーブル(同32%)に増加する見込み。財務省は以前、債務がGDP比20%未満であれば安全だと述べている。
石油・ガス収入は今年予想されているGDP比約4%から、1.3─1.9%に落ち込む見通し。ルーブルは現在の1ドル=79.52ルーブル前後から133ルーブルに下落すると予測されている。





