スーチー氏の健康状態は「良好」とミャンマー軍政、次男発言受け
2021年2月11日、ミャンマーのヤンゴンで、スーチー氏の釈放を求めるデモ参加者ら。REUTERS/Stringer
[16日 ロイター] - ミャンマー軍政は16日、2021年のクーデター以降拘束されている民主派指導者アウンサンスーチー氏(80)の健康状態は「良好」だと発表した。
前日には、同氏の次男で英国籍のキム・エアリス氏がロイターに、母親の容体に関する情報がほとんど得られていないと懸念を明かしていた。スーチー氏は、扇動、汚職、選挙違反などの罪で27年の刑に服しているが、いずれも容疑を否認している。
軍政が運営するミャンマー・デジタル・ニュースに掲載された声明は「アウンサンスーチー氏の健康状態は良好」としているが、容体に関する証拠や詳細は示していない。
エアリス氏は、12月28日から始まる選挙は母親の苦境を和らげる機会になる可能性があるとし、批判勢力をなだめるため軍が投票前に釈放するか自宅軟禁にするよう願っていると述べた。
一方、軍政はエアリス氏が選挙妨害を試みていると非難。「これは単なる捏造で、近くミャンマーで実施される複数政党参加の自由で公正かつ民主的な総選挙を妨害するため、時期を定めて流布されたものだ」と声明で主張した。





