タイ政府、カンボジアに足止めの自国民の帰国手配 最大6000人
タイ軍がカンボジア側で行った攻撃として12月15日に公開したビデオ動画より。タイ王国陸軍提供/REUTERS
Panu Wongcha-um Chayut Setboonsarng
[バンコク 16日 ロイター] - タイとカンボジアの国境紛争に伴いカンボジア側に最大6000人のタイ人労働者が取り残されている。タイ政府は16日、取り残された人々の帰国に向けて取り組んでいると明らかにした。
両国間には約800キロの国境を巡る根深い対立があり、今月7日に軍事衝突が再燃。戦闘が収まる気配は見えず、カンボジアが北西部ポイペトの国境検問所を閉鎖したため、タイ人労働者が足止めされる事態になった。
カンボジアのフンセン上院議長は、この地域で「タイ軍による無差別攻撃」から民間人を守るために国境を閉鎖したと説明している。
こうした中でタイ外務省は16日、ポイペトにいるタイ国民はアンコールワット寺院への玄関口となるシェリムアップ市の領事館に、飛行機で帰国するための手配を求めることができると述べた。
またなおカンボジア滞在中で出国を希望する人は、必要に応じてタイ当局に連絡するよう呼びかけている。
タイ国防省によると、国境付近での戦闘は続いており、「情勢は引き続き流動的」だという。





