カナダ貿易収支、9月は8カ月ぶり黒字 対米輸出増で反転
Promit Mukherjee
[オタワ 11日 ロイター] - カナダ統計局が11日発表した9月の貿易収支は1億5300万カナダドル(1億1092万米ドル)の黒字となり、前月の64億3000万カナダドルの赤字から反転した。
トランプ米大統領が関税発動を警告して以来8カ月ぶりの黒字となる。アナリスト予想は45億カナダドルの赤字だった。
黒字の大半は対米黒字の44%増による。
9月の貿易統計は11月に発表される予定だったが、米政府機関が43日間閉鎖されたためカナダの対米輸出に関する情報が入手できず、公表が遅れた。
カナダ輸出開発公社のシニアエコノミスト、プリンス・オウス氏は、「全体の状況は極めて明るい。米国との貿易フローが安定し始めていることが示唆されているようだ」と述べた。
9月輸出総額は6.3%増の642億3000万カナダドルで、2024年2月以来最大の伸びとなった。米国向けが4.6%、その他の国向けが11%増加した。
対米では8月の438億3000万カナダドルから458億4000万カナダドルに増加。航空機、小型トラック、未加工金の増加に支えられ、輸出総額の71%以上を占めた。
一方、米国からの輸入は1.7%減少して前月比で3カ月連続マイナスとなり、カナダの対米貿易黒字は2月以来の高水準となった。





