ＮＹタイムズ、パープレキシティＡＩを提訴 無断コピーと商標侵害で

米ニューヨーク・マンハッタンのニューヨーク・タイムズのビルで撮影。2025年9月16日。REUTERS/Kylie Cooper

［５日　ロイター］ - ニューヨーク・タイムズ は５日、人工知能スタートアップ企業のパープレキシティＡＩを提訴した。数百万件に及ぶ同紙記事を許可なくコピー、配布、表示したと主張している。

同紙は、パープレキシティＡＩの生成ＡＩが「ハルシネーション（ねつ造）」を生み、それを同紙の登録商標と並置して誤って帰属させているとして、ランハム法（商標法）に基づく商標侵害も主張。さらに、同社のビジネスモデルは有料コンテンツを含むウェブ上のコンテンツのスクレイピング（ウェブサイトから大量のデータを自動的に取得する技術）とコピーに依存しているとした。

パープレキシティＡＩは積極的に市場シェア拡大を図る過程で、複数の出版社から同様の非難を受けている。レディットが１０月にニューヨーク連邦地裁で提訴したほか、ダウ・ジョーンズやニューヨーク・ポストからの訴訟にも直面している。

同社はロイターのコメント要請に直ちに応じなかった。今回の提訴は、著作権付きコンテンツの無断利用を巡る出版社とＩＴ企業の対立における新たな動きとなった。