「ユーロビジョン」イスラエル参加容認、スペインなど4カ国ボイコット
2026年の「ユーロビジョン」開催会場となるオーストリア・ウィーンで11月撮影。REUTERS/Leonhard Foeger
Olivia Le Poidevin Andreas Rinke Steven Scheer Gerhard Mey
[ジュネーブ 4日 ロイター] - 欧州最大級の国別対抗歌謡祭「ユーロビジョン」の運営団体、欧州放送連合(EBU)は4日、2026年大会にイスラエルの参加を認める決定を下した。これを受け、スペイン、オランダ、アイルランド、スロベニアがボイコットを表明した。
ボイコットを表明した国々はパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘による民間人の死者数に言及し、イスラエルはユーロビジョンの中立性を守る規定を順守していないと非難していた。イスラエルはこうした非難はイスラエルに対する世界的な中傷キャンペーンだと反論。ドイツはイスラエルの参加が認められなければボイコットする姿勢を示すなど、参加問題は過去に例を見ない論争に発展していた。
EBUはこの日にジュネーブで開いた会合で、イスラエルの参加の是非を巡る採決は実施しないと決定。代わりに、イスラエルが今年の大会で自国の出場者を不当に後押ししたとの疑惑が出ていることを受け、政府や第三者が特定の楽曲を過度に宣伝して投票に影響を及ぼすことを防ぐための新たな規定を導入した。「この規定により、ユーロビジョン2026への参加を希望し、新たな規定の順守に同意する全てのEBU加盟局に出場資格が与えられる」とした。
イスラエルのヘルツォグ大統領はEBUの決定を受け、支持者に謝意を表明。「イスラエルが再びユーロビジョンに参加できることを嬉しく思う。この大会が文化、音楽、国家間の友情、国境を越えた文化理解を推進する場であり続けることを願う」と述べた。
スペイン国営放送局RTVEのホセ・パブロ・ロペス代表は「EBU総会での出来事は、ユーロビジョンが歌のコンテストではなく、地政学的な利害関係に支配され、分裂したフェスティバルであることを裏付けている」とXに投稿した。
ユーロビジョンは1956年に始まり、EBUによると、約1億6000万人が毎年視聴する。これは米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)スーパーボウルの約1億2800万人(ニールセン調べ)を上回る。
25年大会にイスラエル代表として出場した歌手のユバル・ラファエルさんは、23年10月7日にハマスによる襲撃を受けた野外フェスティバルに参加していた。
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