ニュース速報
ワールド

プーチン氏、米特使と和平案巡り会談 欧州に「戦う準備ある」とも警告

2025年12月03日(水)06時26分

ロシアのプーチン大統領は2日、ロシアは欧州諸国との戦争は望んでいないとしながらも、欧州がロシアとの直接的な衝突を望む場合は「戦う準備は整っている」と述べた。2025年12月撮影(2025年 ロイター/Sergei Ilnitsky/Pool via REUTERS)

Vladimir Soldatkin Maxim Rodionov Guy Faulconbridge

[モスクワ 2日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は2日、ウクライナ和平案について協議するため、米政権のウィットコフ中東担当特使とトランプ大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏とモスクワのクレムリン(ロシア大統領府)で会談した。

会談は4時間以上に及び、ロシア側からは、ドミトリエフ特使とロシア大統領府のウシャコフ補佐官が同席した。

プーチン大統領は冒頭、ウィットコフ氏とクシュナー氏に「お会いできてうれしい」と述べ、両氏を歓迎。ウィットコフ氏は会談前にクシュナー氏とドミトリエフ氏とともにモスクワの「赤の広場」を散策したことに言及し、モスクワは「素晴らしい街だ」とプーチン大統領に伝えた。

こうした中、トランプ米大統領はホワイトハウスでの閣議で「われわれのスタッフは現在ロシアに赴き、事態を収拾できるか確認している」とし、「決して容易な状況ではない。まさに混乱状況だ」と述べた。

また、ウクライナと欧州の懸念を踏まえ、当初の和平案修正の取り組みを主導してきたルビオ国務長官は、ウィットコフ氏が紛争終結に向けて取り組んでいると述べた。

プーチン大統領は会談に先立ち、欧州との戦争は望んでいないとしながらも、欧州がロシアとの直接的な衝突を望む場合は「戦う準備は整っている」とし、そうなれば欧州は直ちに敗北し、和平交渉を行う相手すら残らないと警告した。

欧州が取りまとめているウクライナ和平案について、欧州はロシアが和平を望んでいないと非難するためにロシアが絶対に受け入れられないと分かっている条件を提示しているとし、欧州はウクライナ戦争終結に向けたトランプ大統領の取り組みを妨害していると非難した。

その上で、欧州はロシアとの接触を断ち切ったことでウクライナ和平交渉から自らを締め出したとし、「欧州は戦争の側に立っている。(米国が提案した和平案の)変更は全て、和平プロセスを完全に阻止することだけを目的としている」と指摘。欧州が突然ロシアとの戦争を始めた場合、欧州にとって極めて短期間で終結し、交渉する相手さえも残らないと警告した。また、黒海でロシアのタンカーがドローン(無人機)攻撃を受けたことに関連し、ウクライナの海へのアクセスを遮断する可能性も示唆した。

このほか、ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロウシクについて、ロシア軍が完全に制圧したと表明。ポクロウシクは特別な重要性を持つ都市で、目標達成に向けた主要な拠点になると語った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

韓国製造業PMI、2月は3カ月連続拡大 生産が好調

ビジネス

豪中銀、3月利上げあり得る 総裁「毎回ライブ会合」

ビジネス

インタビュー:円債投資には緩急、1月の金利急騰で超

ビジネス

米国経済、イラン戦争で不確実性高まる エコノミスト
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医師が語る心優先の健康法
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 4
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 5
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 8
    ドバイの空港・ホテルに被害 イランが湾岸諸国に報…
  • 9
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 10
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 7
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 8
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 9
    「若い連中は私を知らない」...大ヒット映画音楽の作…
  • 10
    米国の中国依存が低下、台湾からの輸入が上回る
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中