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英財務相、予算案巡り誤解招いたとの批判退ける 野党は辞任要求

2025年12月01日(月)09時58分

写真はリーブス英財務相。11月26日、ロンドンで代表撮影。REUTERS

[マンチェスター(英国) 30日 ロイター] - リーブス英財務相は30日、26日の予算案発表前に示した予想によって国民に誤解を与えたとの批判が出ていることについて、より大きな財政余力を設ける必要性について正直に語ったと反論した。

リーブス氏は同月4日、英国経済の生産性が「考えられていたよりも弱い」と述べ、与党労働党の公約を破って所得税を引き上げることを示唆していた。

しかし英予算責任局(OBR)の局長は28日の書簡で、生産性予想の下方修正は実質賃金およびインフレ率の上昇で相殺されることも政府には伝えていたと明かした。

この点にリーブス氏が言及していなかったため、26日の予算案発表に向けた政府の説明は誤解を招いたとの批判が強まり、野党保守党はリーブス氏の辞任を要求している。

リーブス氏はBBCで「今週発表した予算案を誇りに思っている」と述べて財務相を長期間続ける意向を表明した。

OBRがリーブス氏に示していた予想は、42億ポンドの措置を講じれば財政規則が達成できるとの内容だった。これに対し、予算案には従来計画の2倍を超える217億ポンドの「財政余力」が盛り込まれた。

リーブス氏はスカイニュースで「余力が40億ポンド強では不十分」であり、イングランド銀行(英中央銀行)が利下げを続ける余地もなくなっていただろうと主張。財政余力の拡大が最も気にかかっていた点であり、国民に厳しいメッセージを出す必要があったと説明した。

ロイター
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