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ボスニアと米国、ロシア産ガスに代わるパイプライン建設を協議

2025年11月21日(金)13時38分

写真はLNGタンカーの模型。2022年5月撮影。REUTERS/Dado Ruvic

Daria Sito-Sucic

[サラエボ 20日 ロイター] - 米国とボスニアの当局者は、ロシア産天然ガスに代わるガスパイプラインをクロアチアとの間で建設するという、長らく遅れているプロジェクトを加速させる方法について協議した。ボスニアの米国大使館が20日、Xに投稿した声明で明らかにした。

クロアチアのクルク島にある液化天然ガス(LNG)ターミナルからボスニアに天然ガスを輸送するガスパイプライン建設プロジェクトは、3年前にボスニア・ヘルツェゴビナ連邦の議会下院で承認されたが、上院のクロアチア人議員団によって阻止されている。

しかし、クロアチア系を含む5大政党の党首らが20日、米国大使館のジョン・ギンケル臨時代理大使との協議でこのプロジェクトを可能な限り早期に前進させる必要性について全会一致で合意したという。

ギンケル氏は、パイプラインの開発、建設、管理を米国企業が行う可能性を提示した。参加者はこの提案に基本的に同意し、さらに詳細な話し合いを行うことを約束した。

ボスニアは、トルコストリームパイプラインを通じてセルビア経由でロシアから供給されるガスに完全に依存している。

ロイター
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