ニュース速報
ワールド

世界原油需給、26年は小幅な供給過剰 OPECが見通し修正=月報

2025年11月13日(木)04時31分

写真は石油輸出国機構(OPEC)のロゴ。アゼルバイジャンの首都バクーで開催された国連気候変動枠組み条約第29回締結国会議(COP29)で2024年11月撮影。

Alex Lawler

[ロンドン 12日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)は12日、世界の原油需給は2026年に小幅な供給過剰になるとの見通しを示した。OPECとロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の増産と他の産油国からの供給増加が背景という。これまでの供給不足予想を修正する格好となった。

OPECは月例報告書で、「OPECプラス」が10月から日量13万7000バレルの増産に踏み切ることで合意していたにもかかわらず、10月の生産量は日量4302万バレルと、9月より日量7万3000バレル減少したことを明らかにした。カザフスタンの減産が主因だとした。

報告書に基づくロイターの試算によると、26年の「OPECプラス」の原油需要は日量4300万バレルと予想され、同グループが10月の生産水準を維持すれば、世界市場は日量2万バレルの小幅な供給過剰を示すことになる。9月の月次報告書では、「OPECプラス」が8月の生産量を維持した場合、26年に日量70万バレルの供給不足が生じると示唆していた。

またOPECは、「OPECプラス」以外の25年の生産予測の上方修正を受け、26年の「OPECプラス」原油需要予測を前回予測から日量10万バレル下方修正した。世界の石油需要については、世界経済の成長傾向が依然として堅調であるとの見方から、25年は日量130万バレル増加し、26年にはそれよりも小幅に増加するとの見通しを維持した。OPECは報告書で、「夏以降、貿易を巡る不確実性が和らいだことで、世界経済は25年まで耐性を維持した」と述べた。

国際エネルギー機関(IEA)やアナリストは、26年はOPECの原油供給が需要を大幅に上回ると予想しており、OPECの需要予測との間に依然として大きな乖離(かいり)がある。

IEAは、13日に月例報告書を公表する。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

仏、空母「シャルル・ドゴール」を地中海に派遣 大統

ワールド

米、ホルムズ海峡通過タンカーの軍事保護を検討=報道

ワールド

イスラエル軍、イランの核兵器開発拠点を攻撃と表明 

ビジネス

中東紛争、長期化次第で世界経済に大きな影響=IMF
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び率を記録した「勝因」と「今後の課題」
  • 4
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 5
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 6
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 7
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 8
    人気の女性インフルエンサー、「直視できない」すご…
  • 9
    イランへの直接攻撃は世界を変えた...秩序が崩壊する…
  • 10
    「日本食ブーム」は止まらない...抹茶、日本酒に「あ…
  • 1
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 2
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 5
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 6
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 7
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 8
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 9
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 10
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中