印パ衝突、250％の関税警告で回避＝トランプ氏

トランプ米大統領（写真）は２９日、インドとパキスタンに対し２５０％の関税を課すと脅すことで、今年、両国の戦争を防いだと語った。２９日撮影（２０２５年　ロイター/Evelyn Hockstein）

Manoj Kumar

[ニューデリー ２９日 ロイター] - トランプ米大統領は２９日、インドとパキスタンに対し２５０％の関税を課すと脅すことで、今年、両国の戦争を防いだと語った。

韓国で開催されたアジア太平洋サミットで「インドとパキスタンはやり合っていた」とし「７機の飛行機が撃墜された。本当に衝突が始まりそうだった」と指摘。

自身がインドのモディ首相とパキスタンの指導部に電話し、戦闘が続けば「それぞれの国に２５０％の関税をかけると言った。これはビジネスができなくなることを意味する。もうあなた方とはビジネスはしたくないという遠回しな言い方だ」と述べた。

トランプ氏によると、当初は双方とも停戦の呼びかけを拒否したが、最終的には応じたという。「両国は『いや、戦わせてくれ』と言ったが、たった２日後に電話があり、『理解した』と言って戦闘をやめた」と語った。

インド政府は、戦闘停止の決定はパキスタンからの要請を受けて行われたものだと説明している。一方、パキスタンはトランプ氏が仲介役を果たしたとして謝意を示し「戦争を止めた功績」を理由にノーベル平和賞に推薦した。