ニュース速報
ビジネス

ホンダ、半導体不足でメキシコの車生産停止 米・カナダも生産調整

2025年10月29日(水)20時59分

ホンダは28日(現地時間)からメキシコで自動車生産を停止した。米国とカナダの工場でも27日から生産調整を始めた。広報担当者が明らかにした。写真はホンダのロゴ。(2025年 ロイター)

Daniel Leussink Maki Shiraki

[東京 29日 ロイター] - ホンダは28日(現地時間)からメキシコで自動車生産を停止した。米国とカナダの工場でも27日から生産調整を始めた。広報担当者が明らかにした。中国資本でオランダに本社を置く半導体メーカー、ネクスペリアの輸出を中国政府が規制した影響で部品が不足、再開のめどは立っていない。

停止したのはスポーツ多目的車(SUV)「HR━V」などを生産しているメキシコ中部グアナファト州にあるセラヤ工場。米国向け輸出も手がける同工場の生産能力は年20万台。減産規模や期間などは明らかにしていない。主力市場の北米での減産が長引けば、2026年3月期の業績に影響が及ぶ可能性がある。

中国の電子機器大手・聞泰科技(ウィングテック)傘下のネクスペリアを巡っては、オランダ政府が安全保障上の問題を理由に経営権を掌握すると決定。こうした動きに対して中国政府が対抗措置を講じ、中国の工場で生産するネクスペリア製品に輸出規制をかけた。

ネクスペリア問題を巡っては、日本自動車工業会を含む主要市場の業界団体が自動車生産に影響が出る可能性があるとして警告を表明する事態になっている。

同問題について日産自動車のチーフ・パフォーマンス・オフィサー、ギョーム・カルティエ氏は29日、少なくとも11月の第1週目までは世界生産に影響は出ないと説明している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

カナダ中銀、2会合連続で0.25%利下げ 利下げサ

ビジネス

米国株式市場・序盤=続伸、エヌビディアの時価総額5

ビジネス

米エヌビディア、時価総額5兆ドルに 世界企業で初

ビジネス

米韓が通商合意、自動車関税15% 3500億ドル投
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理に押し上げた「2つの要因」、流れを変えたカーク「参政党演説」
  • 4
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 5
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    「ランナーズハイ」から覚めたイスラエルが直面する…
  • 8
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦…
  • 9
    楽器演奏が「脳の健康」を保つ...高齢期の記憶力維持…
  • 10
    リチウムイオンバッテリー火災で国家クラウドが炎上─…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 6
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 7
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 8
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 9
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 10
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中