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米政権、航空便の混乱悪化を警告 政府閉鎖長期化で

2025年10月24日(金)04時36分

ダフィー米運輸長官と共和党議会指導部は23日、今月1日から始まった政府機関閉鎖が長期化し、航空管制官が給与を受け取れない事態となる中、航空便の混乱が今後悪化する可能性があると警告した。写真は米アトランタの空港で2022年6月撮影(2025年 ロイター/Elijah Nouvelage)

[ワシントン 23日 ロイター] - 米トランプ政権や議会の共和党指導部は23日、連邦政府機関の一部閉鎖が23日目に突入し、航空管制官が給与を受け取れない事態となる中、航空便の混乱が悪化する可能性があると警告した。

政府機関の閉鎖期間中、約1万3000人の航空管制官と約5万人の運輸保安局(TSA)職員が無給勤務を余儀なくされている。

ホワイトハウスのレビット報道官は「今年のホリデーシーズンに、全米の主要空港で大規模なフライトの遅延や乱れ、欠航が発生することを懸念している」とし、「民主党が政府機関の閉鎖を続ければ、航空旅行も閉鎖されるだろう」と述べた。

ダフィー米運輸長官も、今月1日から始まった政府閉鎖が長期化すれば、「フライトが時間通りに到着するかどうか、欠航にならないかは保証できない。管制官が出勤するかどうかにかかっている」と述べた。

ダフィー長官によると、先週時点で、航空管制官の人員不足による遅延は53%と、通常時の5%を大幅に上回った。ただ、運輸省の高官の情報では、人員不足による遅延は今週に入り大幅に減少。21日は21%だったものの、20日と22日は1%だった。

共和党のジョンソン下院議長は、連邦航空局(FAA)には管制官に給与を支払う財源がないとし、民主党に対し政府機関を再開させる法案を可決するよう呼びかけた。上院はこの日、閉鎖期間中に必要不可欠とされる職員に給与を支払う法案を審議する予定。

ロイター
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