ニュース速報
ワールド

トランプ氏、中国主席との会談実施を確認 対中100%関税「持続不能」

2025年10月18日(土)00時33分

トランプ米大統領は、中国からの輸入品に100%の追加関税を課すという自身の提案は持続可能ではないと述べた。2017年4月、フロリダ州で撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria/File Photo)

[ワシントン 17日 ロイター] - トランプ米大統領は、中国からの輸入品に100%の追加関税を課すという自身の提案は持続可能ではないとの見方を示した。ただ、中国がレアアース(希土類)輸出管理強化を打ち出したことが発端となった米中通商協議の新たな行き詰まりについては、中国側に責任があると非難した。

トランプ氏は17日に放映されたFOXビジネス・ネットワークの番組で、100%という高い関税率は持続可能かとの質問に対し「数字の上ではそうなっているが、持続可能ではない」とし、「そのようにするよう強いられた」と述べた。

トランプ氏はまた、中国の習近平国家主席と2週間後に韓国で会談すると確認。「中国とうまくやっていけると思うが、公平なディール(取引)が必要だ。公正であることが不可欠だ」と語った。

FOXビジネス・ネットワークの番組は16日に収録された。

トランプ氏が発言のトーンを軟化させ、習主席との会談を実施すると確認したことを受け、17日の米金融市場で安堵感が広がり、地方銀行の信用不安が重しになっていた米株式市場は序盤の取引で小幅に上昇した。

ベセント米財務長官がこの日のうちに中国の何立峰副首相と電話会談を行い、米中通商交渉について協議するとCNBCが17日朝に報じたことも安心感が広がる要因になった。

CNBCは電話会談が実施される時間は報じていない。この件に関して米財務省報道官からコメントは得られていない。

トランプ氏は10日、中国が発表したレアアース輸出規制を「極めて攻撃的な姿勢」と非難し、11月1日付で中国からの輸入品に100%の追加関税を課すと表明した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ボルトン元米大統領補佐官、無罪を主張 機密情報持ち

ビジネス

ユーロ圏インフレリスクの幅狭まる、中銀の独立性不可

ワールド

ハマス、次段階の推進を仲介者に要請 検問所再開や支

ワールド

中国により厳格な姿勢を、米財務長官がIMFと世銀に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人と参政党
特集:日本人と参政党
2025年10月21日号(10/15発売)

怒れる日本が生んだ「日本人ファースト」と参政党現象。その源泉にルポと神谷代表インタビューで迫る

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 2
    日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口減少を補うか
  • 3
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「金の産出量」が多い国は?
  • 5
    【クイズ】サッカー男子日本代表...FIFAランキングの…
  • 6
    疲れたとき「心身ともにゆっくり休む」は逆効果?...…
  • 7
    「認知のゆがみ」とは何なのか...あなたはどのタイプ…
  • 8
    間取り図に「謎の空間」...封印されたスペースの正体…
  • 9
    大学生が「第3の労働力」に...物価高でバイト率、過…
  • 10
    ビーチを楽しむ観光客のもとにサメの大群...ショッキ…
  • 1
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以外の「2つの隠れた要因」が代謝を狂わせていた
  • 2
    まるで『トップガン』...わずか10mの至近戦、東シナ海で「中国J-16」 vs 「ステルス機」
  • 3
    中国人が便利な「調理済み食品」を嫌うトホホな理由とは?
  • 4
    フィリピンで相次ぐ大地震...日本ではあまり報道され…
  • 5
    ベゾス妻 vs C・ロナウド婚約者、バチバチ「指輪対決…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    時代に逆行するトランプのエネルギー政策が、アメリ…
  • 8
    「中国のビットコイン女王」が英国で有罪...押収され…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    メーガン妃の動画が「無神経」すぎる...ダイアナ妃を…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 4
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 5
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 6
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 7
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 8
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 9
    【クイズ】日本人が唯一「受賞していない」ノーベル…
  • 10
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中