途上国格付け、透明性の強化を＝南ア中銀総裁

南アフリカ準備銀行（中央銀行）のハニャホ総裁は１６日、途上国は格付けのより高い透明性確保に向け、格付け会社の手法に異議を唱えることができるはずだとの見解を示した。１６日記者会見する同総裁（２０２５年　ロイター／Elizabeth Frantz）

[ワシントン／ヨハネスブルク １６日 ロイター] - 南アフリカ準備銀行（中央銀行）のハニャホ総裁は１６日、途上国は格付けのより高い透明性確保に向け、格付け会社の手法に異議を唱えることができるはずだとの見解を示した。

ハニャホ氏は２０カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議後の記者会見で、格付けの透明性は途上国がより大きなメリットを得られると主張。「もしもわれわれが格付け会社の手法と利用データを入手し、複製できるのであれば、そうした手法に基づいてわれわれは彼らに働きかけ、あなた方の格付けは間違いだと物申すことが可能だ」と語った。

Ｇ２０議長国の南アは、途上国の資本コスト高止まり問題を解決する意向を示している。課題の中には格付け会社の行動も含まれている。

ただ、南アが提案したこれらの課題を検討するための委員会は未設置のままだ。この委員会は、途上国に手頃なコストで予測可能な開発資金流入を図るため、格付け会社の手法などの障壁などを点検することを目指すとされていた。