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新たな米中貿易摩擦、タイ成長見通しにリスク=中銀副総裁

2025年10月17日(金)11時01分

タイ中央銀行のピティ副総裁は、米中貿易摩擦の新たな激化はタイ経済成長見通しにとって大きなリスクと述べ、追加利下げの余地はほとんどないと指摘した。2024年10月、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Orathai Sriring)

Karin Strohecker

[ワシントン 15日 ロイター] - タイ中央銀行のピティ副総裁は、米中貿易摩擦の新たな激化はタイ経済成長見通しにとって大きなリスクと述べ、追加利下げの余地はほとんどないと指摘した。

トランプ米大統領は10日、中国がレアアース(希土類)に対する輸出規制を大幅に拡大したことへの報復として中国製品に課していた平均55%の関税に加えて100%の追加関税を警告し、比較的平穏だった両国間の貿易戦争状況が一変した。

ピティ氏はワシントンで開催された国際通貨基金(IMF)と世界銀行の年次総会の合間ロイターに、「もちろん、これは大きな下振れリスクだ。中国と米国はどちらも主要な貿易相手国であり、両国間で何が起きるにせよ他の国々に有益ではないので、事態があまり悪化しないよう望んでいる」と述べた。

中銀は今年の成長率を2.2%、2026年は1.6%と予想。潜在成長率の2.7%を大きく下回る水準となった。

ロイター
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