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新たに1370万人が食糧危機に直面、世界的な支援削減で=WFP

2025年10月17日(金)10時13分

国連世界食糧計画(WFP)は15日に発表したリポートで、世界的な人道支援の削減により、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、ハイチ、ソマリア、南スーダン、スーダンなどで新たに1370万人が深刻な飢餓に陥る恐れがあると警告した。写真は2024年10月、コンゴ民主共和国のゴーマで撮影(2025年 Action Against Hunger/Handout via REUTERS)

[ローマ 16日 ロイター] - 国連世界食糧計画(WFP)は15日に発表したリポートで、世界的な人道支援の削減により、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、ハイチ、ソマリア、南スーダン、スーダンなどで新たに1370万人が深刻な飢餓に陥る恐れがあると警告した。

WFP最大の援助国である米国は、トランプ大統領の下で対外援助を大幅に削減。他の主要国も開発や人道支援の削減を実施または発表している。

リポートは、「WFPの資金はかつてない厳しい状況にある。2025年の資金は40%減少し、予算は24年の100億ドルから64億ドルに縮小する見込みだ」と予想。特に、アフガニスタン、コンゴ民主共和国、ハイチ、ソマリア、南スーダン、スーダンの6カ国における主要な支援活動は年内に深刻な資金不足に直面するとした。

ただ、WFPの広報担当者は16日、深刻な食糧危機の増加はこれら6カ国だけではないと述べた。

またリポートは、食糧支援削減により1370万人の状態が5段階の国際飢餓尺度における「危機」から飢餓の一歩手前に相当する「緊急」に陥る恐れがあると推定した。

ロイター
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