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NY外為市場=ドル、週間で対円・スイスフランで下落へ 貿易や米地銀巡る懸念で

2025年10月18日(土)06時14分

ニューヨーク外為市場では、ドルが週間ベースで、安全資産とされる円やスイスフランに対し下落する見通し。2020年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク/ロンドン 17日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが週間ベースで、安全資産とされる円やスイスフランに対し下落する見通し。米中貿易摩擦を巡る懸念や一部米地銀の信用不安が背景にある。

また、米連邦政府機関一部閉鎖が17日突入し、経済指標の発表が停止される中、経済の現状を巡る不確実性も漂っている。

トランプ米大統領は17日、中国からの輸入品に100%の追加関税を課すという自身の提案は持続可能ではないとしつつも、中国がレアアース(希土類)輸出管理強化を打ち出したことが発端となった米中通商協議の新たな行き詰まりについては、中国側に責任があると非難した。

トランプ氏は同時に、中国の習近平国家主席と2週間後に韓国で会談するとも確認した。

スタンダード・チャータード銀行のG10為替調査グローバル責任者スティーブ・イングランダー氏は「中国に関するニュースは完全には後退していない。また、地銀や信用全般に関するニュースもドルを圧迫しているようだ」と述べた。

終盤の取引で、ドル/スイスフランは0.08%安の0.7925フランと、約1カ月ぶりの安値を付けた。週間では6月以来最大の下げを記録する見通し。

ドル/円は横ばいの150.49円。週間では下落する見通し。日銀の植田和男総裁は16日、訪問先の米ワシントンで、29―30日の金融政策決定会合では、米国で収集した情報に加え、10月末にかけて出てくるデータや情報を加味した上で議論すると述べた。

ユーロ/ドルは0.17%安の1.16678ドル。ただ週間では、9週間ぶりに大幅な上昇となる見通し。

主要通貨に対するドル指数は0.17%高の98.43。週足では0.43%安となる見込み。

円 150.62/150.65

ユーロ 1.1651/1.1652

スイスフラン 0.7929/0.7932

英ポンド 1.3424/1.3427

カナダドル 1.4020/1.4021

オーストラリアドル 0.6494/0.6500

ニュージーランドドル 0.5726/0.5727

メキシコペソ 18.3570/18.3840

デンマーククローネ 6.4082/6.4092

ノルウェークローネ 10.0339/10.0896

スウェーデンクローナ 9.4275/9.4717

シンガポールドル 1.2948/1.2960

香港ドル 7.7673/7.7685

インドルピー 87.9740/88.0310

ロイター
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