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米、シェルとトリニダードにベネズエラ・ガス田開発ライセンス付与

2025年10月10日(金)10時44分

10月9日、 米政府はエネルギー大手シェルとトリニダード・トバゴに対し、ベネズエラの海上ガス田の開発を認可した。写真はシェルのロゴ。ブリュッセルで2024年11月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)

Curtis Williams

[9日 ロイター] - 米政府はエネルギー大手シェルとトリニダード・トバゴに対し、ベネズエラの海上ガス田の開発を認可した。トリニダードの司法長官が9日に発表した。

トリニダードにベネズエラのガスを供給することを目的としたこの主要プロジェクトは2019年以降、米国のエネルギー制裁下にあるベネズエラに対する米国の頻繁な政策変更の中で、近年ゆっくりと進展してきた。

ベネズエラと国営石油会社(PDVSA)が米制裁下にあるため、制裁を順守する外国企業は現地でのエネルギープロジェクトの交渉・開発には認可やライセンスが必要となる。

トランプ政権は4月、シェルとトリニダードの同プロジェクトと、BPによる同様の開発に対し、バイデン前政権が付与したライセンスを打ち切った。

シェルは第2・四半期、米国が設定したライセンス終了期限を前にプロジェクトの海洋調査を完了した。

米財務省が8日に付与した新たなライセンスは3段階に分かれており、第1段階ではトリニダードとシェルが2026年4月までベネズエラおよびPDVSAとプロジェクトについて交渉できるが、開発には米企業の参加が義務付けられている。

トリニダードのジェレミー司法長官は記者会見で、ライセンスの金銭的条件を明らかにしなかった。これまでの米国による同プロジェクトへの認可では、ベネズエラのマドゥロ政権への現金支払いが禁止されている。

ロイター
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