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シカゴ市長らは「刑務所に入るべき」、トランプ氏が州兵派遣へ圧力

2025年10月09日(木)09時55分

トランプ米大統領は8日、米中西部イリノイ州のプリツカー知事と同州最大都市シカゴのジョンソン市長を収監すべきと主張した。写真はホワイトハウスで7日撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)

[シカゴ/ワシントン 8日 ロイター] - トランプ米大統領は8日、中西部イリノイ州のプリツカー知事と同州最大都市シカゴのジョンソン市長を収監すべきと主張した。両氏はともに野党・民主党に所属し、トランプ政権が移民対策として強行する州兵のシカゴ派遣に反対している。

州兵組織はこの日、テキサス州から約200人、イリノイ州から約300人がシカゴ地域に到着し、連邦移民・関税執行局(ICE)などの連邦職員とシカゴ市内の連邦施設を守る用意ができていると発表した。

トランプ氏は自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「シカゴ市長はICE職員を守れなかったため、刑務所に入るべきだ!プリツカー州知事もだ!」と投稿した。

プリツカー知事とジョンソン市長は、トランプ氏による移民取り締まり強化や、民主党寄りの都市への州兵派遣に反対する急先鋒として台頭。いずれに対しても刑事容疑はかけられていない。

国土安全保障省のノーム長官は、シカゴなどの連邦職員が定期的に脅迫を受けていると主張し、民主党指導者逮捕に関する記者の質問に 「私の考えでは、こうした事態の発生を許す公職者は絶対に起訴されるべきだ」と述べた。

ジョンソン氏は6日、連邦移民当局がシカゴ市の資産を業務に用いることを禁じる地域を設ける行政命令に署名。トランプ氏のこの日の発言を受け「トランプ氏が黒人男性を不当逮捕しようとしたのは今回が初めてではない。私はどこへも行かない」とSNSに投稿した。

プリツカー氏も退かない姿勢を表明。「トランプ氏は選挙で選ばれた代表の逮捕を求め、自らの権力を試そうとしている」とし、全面的な権威主義に対する危惧を示した。プリツカー氏は2028年の大統領選の民主党候補として名前が挙がっている。

ロイター/イプソスが8日公表した世論調査によると、米国民の大半は、外部からの脅威がない限り、軍隊の派遣に反対している。

ロイター
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