原油先物5日ぶり反発、週間では3カ月半ぶり大幅安へ

アジア時間の原油先物は5日ぶりに反発した。写真は、ロシア・タタルスタン共和国アルメチェフスク郊外の石油ポンプジャック。7月14日、ロシアで撮影(2025年 ロイター)
[3日 ロイター] - アジア時間の原油先物は5日ぶりに反発した。ただ、供給過剰の懸念が出る中でも石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」がさらなる増産を行うとの見方から、週間では6月下旬以来の大幅な下落となる見通しだ。
0000GMT(日本時間午前9時)時点で、北海ブレント先物は0.18ドル(0.3%)高の1バレル=64.29ドル。米WTI先物は0.19ドル(0.3%)高の60.67ドル。
週初からはブレント先物が8.3%、WTI先物は7.6%、それぞれ下落している。
関係筋によると、OPECプラスの有志8カ国は5日に開くオンライン会合で、11月に最大で日量50万バレルの増産を行うことで合意する可能性がある。
IGのアナリスト、トニー・シカモア氏は「OPECプラスが今週末に50万バレルの増産を発表すれば、原油価格が再び下落するのに十分な増産幅になる」とし、「58ドルの支持線まで下げた後、今年の安値水準である55ドル近辺を試す展開になる」との見方を示した。