ニュース速報
ワールド

米財務長官、アルゼンチン支援は「資金投入ではなく信用スワップ枠」

2025年10月03日(金)09時37分

 10月2日、ベセント米財務長官(写真)は、米国はアルゼンチンに資金を投入するのではなく、信用スワップ枠を提供するだけだと述べた。9月23日、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Al Drago)

[ワシントン 2日 ロイター] - ベセント米財務長官は2日、米国はアルゼンチンに資金を投入するのではなく、信用スワップ枠を提供するだけだと述べた。

CNBCのインタビューで「米国が何をするのか、はっきりさせておきたい。われわれは彼らにスワップ枠を与える。アルゼンチンに資金を投入するわけではない」と述べた。

アルゼンチン政府は先月30日、ミレイ大統領が10月14日にトランプ米大統領と会談すると発表した。米国との信用スワップ協定が焦点になるとみられる。

ベセント長官は先週、アルゼンチン中央銀行と総額200億ドル規模の信用スワップ協定を巡る交渉が進んでいると明らかにした。実現すれば、アルゼンチンは不足するドル資金へのアクセスを得ることになる。

同長官はこれに先立ち、Xへの投稿で、政府がアルゼンチンのカプト経済相のチームと面会し、金融支援の選択肢について協議を進めると表明。「米財務省は必要な対応を取る用意があり、今後の展開を注視していく」と述べた。

また、米国が近年、西半球への戦略的関与を維持してこなかったとし、今回のアルゼンチン支援は地域での影響力回復の機会になるとの認識も示した。

ミレイ大統領については「素晴らしい仕事」をしてきたと評価し、今後の選挙でも成果を挙げるだろうと述べた。

「今、アルゼンチンは南米の希望の光となっている。他の多くの国、ボリビア、エクアドル、コロンビアも、選挙の後にアルゼンチンに続く可能性がある。望ましくないのは、失敗した経済モデルが繰り返されることだ」と指摘した。

アルゼンチンでは今月26日に議会の中間選挙が行われる。ミレイ大統領の政党は少数与党の立場を強化するため、議席の上積みを目指している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米アップル、移民捜査官追跡アプリを削除 トランプ政

ワールド

独ミュンヘン空港、ドローン目撃で一時閉鎖 17便欠

ワールド

お知らせ=重複記事を削除します

ビジネス

ムーディーズ、ニデックの格付けA3を格下げ方向で見
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 3
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 4
    「人類の起源」の定説が覆る大発見...100万年前の頭…
  • 5
    イスラエルのおぞましい野望「ガザ再編」は「1本の論…
  • 6
    「元は恐竜だったのにね...」行動が「完全に人間化」…
  • 7
    1日1000人が「ミリオネア」に...でも豪邸もヨットも…
  • 8
    MITの地球化学者の研究により「地球初の動物」が判明…
  • 9
    女性兵士、花魁、ふんどし男......中国映画「731」が…
  • 10
    【クイズ】1位はアメリカ...世界で2番目に「航空機・…
  • 1
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外な国だった!
  • 2
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 5
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 10
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中