ボーイング「777X」、納入開始は2027年にずれ込みか=報道

米航空機大手ボーイングは、開発を進めている次世代大型旅客機「777X」の納入開始時期を来年から2027年に先送りしようとしている。写真は飛行する同機。2021年11月、ドバイで撮影(2025年 ロイター/Rula Rouhana)
Deborah Mary Sophia Dan Catchpole
[2日 ロイター] - 米航空機大手ボーイングは、開発を進めている次世代大型旅客機「777X」の納入開始時期を来年から2027年に先送りしようとしている。ブルームバーグ・ニュースが2日、事情に詳しい関係者の話として伝えた。
報道によると、関係者の1人は、ボーイングが最初の777Xを納入するドイツのルフトハンザ航空は既に受け取りの遅れに備えおり、27年までの運航機体計画には777Xが含まれていないと明かした。
ボーイングはコメントを拒否した。
米証券業界の複数のアナリストは、ボーイングが今月発表する第3・四半期決算に納入先送りに関連した10億─40億ドルの費用を計上すると予想している。
ボーイングのケリー・オルトバーグ最高経営責任者(CEO)は先月、777Xの認証スケジュールが予定より遅れていると認めたものの、技術上の新たな問題は見つかっていないと強調し、納入開始時期は変えない方針を示唆していた。
ただ来年中としている現在の納入開始は、計画が始動した2013年当時の想定から既に6年も遅くなっている。
RBCキャピタル・マーケッツの航空宇宙アナリスト、ケン・ハーバート氏は9月28日、777Xの納入は27年下半期に始まると投資家に自身の見通しを示した。