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NY市長選、現職アダムズ氏が撤退 支持率低迷で

2025年09月29日(月)09時50分

9月28日、米ニューヨークのアダムズ市長(写真)は再選を目指した11月4日の市長選から撤退すると発表した。ニューヨークで26日撮影(2025年 ロイター/Kylie Cooper)

James Oliphant

[28日 ロイター] - 米ニューヨークのアダムズ市長は28日、再選を目指した11月4日の市長選から撤退すると発表した。資金調達に苦戦し、世論調査で大きく後れを取っていた。

市長選は事実上、民主党候補のゾーラン・マムダニ氏と無所属で出馬する前ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏の争いとなる。

アダムズ氏はXに投稿した動画で、選挙戦を継続できないと述べた。他の候補への支持は表明しなかった。

市長選を巡っては、民主社会主義者を自称するマムダニ氏の左派的な立場に経済界だけでなく民主党内の一部も警戒感を募らせている。マムダニ氏に批判的な向きは、反マムダニ票がアダムズ氏とクオモ氏の間で分散することを懸念していた。

マムダニ氏が勝利した場合の結果について警告してきたトランプ大統領は今月、アダムズ氏と共和党のカーティス・スリワ氏の撤退を提案していた。

トランプ氏は28日、アダムズ氏の撤退がクオモ氏に恩恵をもたらすとし、この展開を「歓迎する」とロイターのインタビューで述べた。

アダムズ氏は昨年に収賄罪で起訴され、支持率が低迷。司法省は起訴を取り下げたが、証拠不十分ではなく、起訴によってアダムズ氏がトランプ大統領の移民送還に協力する能力が妨げられると当局者が述べたことが理由だった。アダムズ氏はトランプ氏の強硬な移民取り締まりに協力したことで民主党支持者の反発を招いた。

ロイター
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