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ガザ停戦案に「非常に良い反応」、イスラエルの支持を楽観=トランプ氏

2025年09月29日(月)07時41分

 9月28日、トランプ米大統領(写真)は、パレスチナ自治区ガザの戦争終結に向けた自身の提案について「非常に良い反応」を得ており、29日のネタニヤフ・イスラエル首相との会談で支持を得ることに楽観的だと述べた。写真は26日、メリーランド州のアンドルーズ基地で撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)

Steve Holland Brendan O'Brien

[ワシントン 28日 ロイター] - トランプ米大統領は28日、パレスチナ自治区ガザの戦争終結に向けた自身の提案について「非常に良い反応」を得ており、29日のネタニヤフ・イスラエル首相との会談で支持を得ることに楽観的だと述べた。

ロイターとの電話インタビューで語った。

    トランプ氏は、29日にホワイトハウスで行われる会談に先立ち、ウィットコフ米特使と、トランプ政権1期目に中東特使を務めた娘婿のジャレッド・クシュナー氏がニューヨークでネタニヤフ首相と協議していると発言。

    「ビビ(ネタニヤフ氏)も取引を望んでいるため、非常に良い反応を得ている。誰もが取引を望んでいる」と語った。

米政府は国連で、ガザ停戦に向けた21項目の中東和平計画を提示。ホワイトハウスの当局者によると、計画には人質全員の帰還、イスラエルによるカタールへの再攻撃中止、「平和的共存」に向けたイスラエル・パレスチナ間の新たな対話が盛り込まれている。

イスラム組織ハマスの代表は27日、国連で提示された米国の計画を見ていないと述べた。

    トランプ氏は28日、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、ヨルダンの指導者らが和平プロセスに協力してくれたと称賛。今回の取引はガザ紛争を終結させるだけでなく、より広範な中東和平に向けたものになると述べた。

    同氏は「誰もが関わっている。誰もがそれを望んでいるし、ハマスも望んでいる。その理由の1つは、誰もが(戦争に)うんざりしているからだ」と語った。

バンス米副大統領は28日のフォックス・ニュースの番組で、米政府高官がイスラエルやアラブの指導者らと「非常に複雑な」交渉を続けていると述べた。

    ネタニヤフ首相は、フォックス・ニュースとのインタビューで、合意の条件によってはハマスの指導者に恩赦を与えることが可能だと発言。

「これについては詳細を詰める必要がある。しかし、私は以前、ハマスの指導者らが国外に追放され、戦争を終結し、人質全員を解放すれば、彼らの脱出を認めると述べている」と語った。

バンス氏は合意成立に「慎重ながらも希望を持っている」と発言。同氏によると、人質全員の帰還、イスラエルに対するハマスの脅威の排除、ガザの人道支援拡大が、計画の3本柱となっている。

ロイター
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