国連調査委「イスラエル、ガザ恒久支配の意図」 すでに75%制圧

国連の調査委員会は23日、イスラエルはパレスチナ自治区ガザで恒久的な支配を確立するほか、占領地ヨルダン川西岸でユダヤ人が多数派を占める状況を確保しようとする明確な意図を示しているとする報告書を公表した。18日撮影(2025年 ロイター/Ammar Awad)
[ジュネーブ 23日 ロイター] - 国連の調査委員会は23日、イスラエルはパレスチナ自治区ガザで恒久的な支配を確立するほか、占領地ヨルダン川西岸でユダヤ人が多数派を占める状況を確保しようとする明確な意図を示しているとする報告書を公表した。
報告書は、イスラエルは7月の時点でガザ地区の75%を実効支配していると指摘。「イスラエル軍は、軍事回廊の設置、境界沿いの緩衝地帯の拡大、安全地帯の設定を通して、ガザ地区の地理そのものを意図的に改変した」とした。
これに対しジュネーブのイスラエル代表部は反論。「イスラム組織ハマスはイスラエルに対する大量虐殺の意図を持っている。報告書は全てを取り違えている」とした。
パレスチナを巡っては、英国、カナダ、オーストラリア、ポルトガルなどに続きフランスもパレスチナを国家として承認すると表明。イスラエルは反発している。