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MSが米国でXboxを値上げ、今年2度目

2025年09月22日(月)08時28分

 9月19日、米マイクロソフト(MS)は、米国で家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」の現行機種の価格を10月3日に引き上げると発表した。写真は店舗に並ぶXboxのコントローラー。2019年7月9日撮影(2025年 ロイター/Simon Dawson)

Zaheer Kachwala

[19日 ロイター] - 米マイクロソフト(MS)は19日、米国で家庭用ゲーム機「Xbox(エックスボックス)」の現行機種の価格を10月3日に引き上げると発表した。記録容量が1テラバイト(TB)の「シリーズS」は450ドル程度、最上級機種の「シリーズX」は650ドル程度、2TBの特別版「ギャラクシーブラックシリーズX」は800ドル弱でそれぞれ販売されることになる。

値上げは今年に入って2度目で、MSは理由を「マクロ経済環境の変化」のためだと説明している。同社はトランプ米大統領が輸入品に課した関税によるコスト上昇圧力に直面する中で、激しい市場競争と不確実な消費動向にさらされている。

Xboxの製造拠点となっている中国などからの輸入品に対する関税を引き上げたことを受けてMSは5月、ゲーム機のコスト上昇と利益率低下を招く恐れがあるとして米国と欧州、オーストラリア、英国などで価格を引き上げたばかりだった。

5月の値上げと合わせると、米国ではシリーズXが150ドルも値上がりする。ゲーム産業を専門とするニューヨーク大スターン経営大学院のヨスト・ファン・ドルーネン教授は「今回の値上げは機会主義やソフトウエア開発のコストの問題よりもむしろ、関税引き上げとサプライチェーン(供給網)でのコスト上昇の結果だ」とし、「新たな貿易圧力を吸収するため、ハードウエアの価格が見直されている」と指摘した。

MSは米国以外の市場ではゲーム機とコントローラー、ヘッドセットの価格を据え置くと説明している。

競合するソニーグループも8月に米国でゲーム機「プレイステーション5(PS5)」を約50ドル値上げし、最上級モデルの「PS5 プロ」の小売価格は749.99ドルとなった。

ロイター
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