EU、ロシア産LNG禁輸を1年前倒しへ 制裁第19弾=関係筋

9月19日、欧州連合(EU)欧州委員会は対ロシア制裁の第19弾の一環として、ロシア産LNG(液化天然ガス)の禁輸を1年前倒しし、2027年1月1日までに実施することを提案する。写真はバルセロナ港に停泊するロシアのLNGを運搬する船(2025年 ロイター/Nacho Doce)
[ブリュッセル 19日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は対ロシア制裁の第19弾の一環として、ロシア産LNG(液化天然ガス)の禁輸を1年前倒しし、2027年1月1日までに実施することを提案する。EU筋が19日明らかにした。
欧州委は同日中に制裁案を公表する予定だ。新たな規制は「影の船団」と呼ばれる密輸目的のタンカー群、暗号資産(仮想通貨)、ロシアおよび中央アジアの銀行、中国の製油所、さらにロシアが軍事転用可能な物資を輸入するために利用している関税の抜け穴とされる経済特区などにも、より大きな打撃を与える見通しだ。
関係筋によると、フォンデアライエン欧州委員長が16日にトランプ米大統領と電話会談をした後、ロシア産LNG禁輸の前倒しが「優先事項」になったという。
EUはこれまで、28年1月1日までに段階的に禁輸を実施することを提案していた。しかし、トランプ氏はEUに対しロシアからのエネルギー輸入をより早く停止するよう繰り返し求めている。