台湾、過去最大の防衛展示会 米企業も多数参加

9月18日、台湾は過去最大規模の防衛展示会を開幕した。写真は、訓練する台湾の沿岸警備隊。6月8日、台湾の高雄で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
Yimou Lee Ben Blanchard
[台北 18日 ロイター] - 台湾は18日、過去最大規模の防衛展示会を開幕した。中国の軍事的圧力が高まる中、台湾の防衛費増額に商機を見出す企業が多数集まり、出展者数は前回の約2倍となった。
台湾は2030年までに防衛費を域内総生産(GDP)比5%に引き上げる目標を掲げている。来年の3.3%から引き上げ方針だ。
今回は出展者数は490社、ブース数は1500。前回23年の出展者数は275社、ブース数は約960だった。
事実上の米国大使館である米国在台湾協会(AIT)のカリン・ラング副所長は開幕式で、米国のパビリオンが2年前から2倍に拡大し、今回は40社以上が参加していると指摘。
「米国と台湾の企業が協力すれば、双方の利益を高められるだけでなく、より広範な地域の安全保障と繁栄に貢献する解決策が生まれる」と語った。
台湾は前日、米企業と共同開発した初のミサイルを公表。展示会には台湾空軍の主力戦闘機F─16を製造するロッキード・マーティンや、ノースロップ・グラマンといった企業も出展している。