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シリア担当の米外交官が突然解任、クルド系武装組織巡りバラック特使と意見対立か

2025年09月18日(木)19時55分

米国のトップクラスのシリア担当外交官数人が最近、突然解任されたことが関係者の話で分かった。シリアのアレッポで5月撮影(2025年 ロイター/Mahmoud Hassano)

Jonathan Spicer Suleiman Al-Khalidi Humeyra Pamuk

[イスタンブール 18日 ロイター] - 米国のトップクラスのシリア担当外交官数人が最近、突然解任されたことが関係者の話で分かった。クルド人主体の旧反体制派を巡りバラック米シリア特使と意見が対立していたという。

解任されたのは、トルコ・イスタンブールにあるシリア地域プラットフォーム(SRP)の高官数人。SRPは、米政府が2012年にダマスカスの米国大使館を閉鎖して以降、事実上の米国の代表部になっている。バラック特使はSRPの外交官を統括する立場にある。

バラック氏は、クルド人主体の旧反体制派「シリア民主軍(SDF)」を政府軍に統合することをシャラア暫定政権と申し合わせた。同氏は、SDFに早期の統合を働きかけたが、SDF指導部は米国の圧力に抵抗していた。

ある西側外交官は、SDFを傘下の政府軍への統合を巡りSRP職員とバラック氏の間で意見の相違があったと指摘する。SRPの高官らは、先週末にかけて、突然、チーム再編の一環で解任が通告されたという。

米国務省当局者は「人事や行政組織の再編」にはコメントしないとした上で、「シリア問題を担当する中心的なスタッフは、複数の場所で活動を続けている」と述べた。

ロイター
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