タイ次期財務相、通貨高抑制で中銀と協力 資本の動き監視

9月18日、タイの次期財務相、エクニティ・ニティタナプラパス氏は、4年ぶり高水準にある通貨バーツを中央銀行と協力して管理し、資本の動きや金取引に不正がないか監視すると記者団に述べた。写真はタイ・バーツ紙幣。2023年1月、バンコクで撮影(2025年 ロイター/Athit Perawongmetha)
[バンコク 18日 ロイター] - タイの次期財務相、エクニティ・ニティタナプラパス氏は18日、4年ぶり高水準にある通貨バーツを中央銀行と協力して管理し、資本の動きや金取引に不正がないか監視すると記者団に述べた。
バーツは年初から約8%上昇し、アジア通貨のなかで台湾ドルに次ぐ上昇率となっている。輸出と観光が経済の柱である同国にとってバーツ高は痛手となる。
エクニティ氏は10月1日に中銀総裁に就任するウィタイ氏とバーツ安定化について討議したと明らかにした。
中銀は今週、バーツ高抑制措置として金取引への課税を検討していると明らかにした。
1─7月の金輸出は前年同期比82%増の76億ドル。うちカンボジア向けの輸出が21億ドルと、異例の高水準に達している。