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中国国防相、「弱肉強食」による分断回避へ世界的な結束求める

2025年09月18日(木)13時43分

 中国の董軍国防相は18日、世界的に「弱肉強食」による分断が進んでいることに警告し、結束に向けた一層の努力を求めた(2025年 ロイター/Maxim Shemetov)

Laurie Chen

[北京 18日 ロイター] - 中国の董軍国防相は18日、世界的に「弱肉強食」による分断が進んでいることに警告し、結束に向けた一層の努力を求めた。

安全保障に関する国際会議「香山フォーラム」で演説し、世界は冷戦思考、覇権主義、保護主義に覆われていると述べ、暗に米国を批判した。

「対外的な軍事的干渉、影響圏の追求、他国を味方につけるための強要は国際社会を混乱に陥れるだろう」と指摘。「軍事力における絶対的優位への執着と『力こそ正義』というアプローチは、弱肉強食と無秩序によって定義される分断された世界をもたらす」と語った。

強力な中国軍は平和のための力となるとも指摘した。

また、国際秩序を維持するため、中国が役割を果たす用意があるとする一方、人民解放軍はいかなる台湾「分離主義者」の試みも阻止すると発言。

「台湾の中国への復帰は、戦後の国際秩序の不可欠な一部だ」とし「常に外部からの軍事干渉を阻止する」用意があると述べた。

中国国営通信新華社によると、毎年3日間にわたって開催されるこのイベントには100カ国から高官、軍当局者、学者を含む約1800人の代表が参加している。

*情報を追加します

ロイター
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