ソフトバンクＧ、格上げしたムーディーズに「公表の即刻停止」要求

　９月１７日、ソフトバンクグループは、ムーディーズ・ジャパンがコーポレート・ファミリー・レーティングのＢａ３からＢａ２への格上げを発表したことを受け、ムーディーズは「ソフトバンクＧの実態を反映しない勝手格付けの公表を即刻停止すべき」との見解を公表した。写真はムーディーズのロゴ。５月２０日、コロンビアのボゴタで撮影（２０２５年　ロイター/Luisa Gonzalez）

［東京　１８日　ロイター］ - ソフトバンクグループは１７日、ムーディーズ・ジャパンがコーポレート・ファミリー・レーティングのＢａ３からＢａ２への格上げを発表したことを受け、ムーディーズは「ソフトバンクＧの実態を反映しない勝手格付けの公表を即刻停止すべき」との見解を公表した。

格上げについて、ムーディーズは持続的なレバレッジ低下と有担保債務の削減、資産売却の進捗に伴う信用ファンダメンタルの改善を反映していると説明。格付け見通しはポジティブから安定的に変更した。

これに対し、ソフトバンクＧは２０年３月にムーディーズへの格付け依頼を取り下げてから、格付けに関する一切の情報提供を行っておらず、ムーディーズの見解は「合理的な根拠のない主観的な想定および仮定に基づくもの」と指摘。勝手格付けが５年以上にわたって開示され続けていることは投資家に誤解を生じさせるもので、法的措置の可能性や監督官庁との相談を含めたしかるべき措置を検討しているとした。