インドの鉄鋼輸出、EUの炭素税が打撃に、米関税の影響は軽微=当局者

9月17日、 インド鉄鋼省のポウンドリク次官はインドの鉄鋼業界は米国の関税による直接的な影響はあまり受けないが、欧州連合(EU)の炭素税は鉄鋼輸出に影響を与えるとの見解を示した。マンディゴビンドガルのスチール工場で8月撮影(2025年 ロイター/Bhawika Chhabra)
Neha Arora
[17日 ロイター] - インド鉄鋼省のポウンドリク次官は17日、インドの鉄鋼業界は米国の関税による直接的な影響はあまり受けないが、欧州連合(EU)の炭素税は鉄鋼輸出に影響を与えるとの見解を示した。
FTライブ・エネルギー・トランジション・サミット・インディアで述べた。
インドの鉄鋼輸出の約3分の2は欧州向けで、米国向けはごくわずかだ。
インドは、鉄鋼、アルミニウム、セメントなどの炭素排出量の多い輸入品に高い税金を課す可能性がある炭素国境調整メカニズム(CBAM)の適用免除を求めてきた。
ポウンドリク次官は「CBAMで提案されている炭素排出量の基準は、間違いなく輸出に影響を与えるだろう」と述べた。
インドの鉄鋼は高炉生産が主体で排出量が多い。
また、次官は安価な輸入品の流入を依然として懸念しており、政府が提案されている関税率に沿って、輸入関税に関する決定を下すだろうと述べた。
インド政府は先月、中国からの出荷を抑制するため、一部の鉄鋼製品に11─12%の輸入関税を3年間課すことを提案した。