低排出水素、30年の生産予測を約25%下げ コストが圧迫=IEA

9月12日、国際エネルギー機関(IEA)は、「グローバル水素レビュー」を公表し、プロジェクトが相次ぐ中止やコストの圧迫、政策の不確実性に見舞われる中、2030年の低排出水素生産予測を約25%引き下げた。写真はIEAのロゴ。2023年12月、パリで撮影(2025年 ロイター/Sarah Meyssonnier)
[パリ 12日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は12日、「グローバル水素レビュー」を公表し、プロジェクトが相次ぐ中止やコストの圧迫、政策の不確実性に見舞われる中、2030年の低排出水素生産予測を約25%引き下げた。
30年までに年間約3700万トンの低排出水素が生産される見込みで、1年前の4900万トンから下方修正された。開発業者が計画を棚上げしたり、延期したりしたという。
IEAは発表されたプロジェクトが全て完了するわけではないため、実際の生産量はもっと少なくなる可能性が高いと付け加えた。
コスト競争力が依然として中心的なハードルであることに変わりはない。IEAは、技術コストの低下などにつれ、30年までにコストギャップが縮小すると見込んでいる。