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アルマーニ氏遺言、段階的株式売却かIPO検討を指示

2025年09月12日(金)18時18分

 9月12日、今月死去したイタリアのファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏は遺言で相続人に対し、ジョルジオ・アルマーニ社の株式を段階的に売却するよう指示していた。ミラノで2024年9月撮影(2025年 ロイター/Claudia Greco)

Elisa Anzolin

[ミラノ 12日 ロイター] - 今月死去したイタリアのファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏は遺言で相続人に対し、ジョルジオ・アルマーニ社の株式を段階的に売却するよう指示していた。ロイターが遺言書の写しを入手した。

具体的には、死去から18カ月以内に株式の15%を売却し、その後3─5年以内に同じ買い手に追加で30─54.9%を譲渡するという内容だった。

代替案として、新規株式公開(IPO)を検討すべきとも記されていた。

また売却先の優先候補として、高級ブランド大手LVMH、化粧品大手ロレアル、大手眼鏡メーカーのエシロールルクソティカなどが挙げられている。

相続人は将来の売却に際し、アルマーニ社が商業的なつながりを持つ他のファッション・高級品企業も検討対象に含めるべきだとしている。

アルマーニ氏はジョルジオ・アルマーニ社の唯一の主要株主で、事業を継承する子どもはいない。同社は2024年に23億ユーロ(27億ドル)の比較的安定した売上高を計上したが、業界全体の低迷を背景に利益は縮小している。

ロイター
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